凛として

小迫正実(Masami Kosako)個人のブログです。

倫理とmake money

先日、Healthcare系の知人との話の中で、
「やっぱり大切なのは誰と働くか」と言っていた。
何のことか掘り下げてみたら、医療分野において一緒に働く人の倫理観を大切にしたい、という話だった。

新卒で入社した医療機関から、ITの日本最大級のポータル会社に転職したとき、倫理観について思うことがあった。
Big Dataの事業にかかわりたくて転職して、配属されたのが広告業界のBig Dataだった。
当時、自分の広告業界の理解が甘く、広告=虚業だと考えて、make moneyすることしか考えていない分野だと思っていた節があったからだ。

実際のところ、広告×Big Dataにかかわるプロダクション・営業・オペレーションの人たちは、本当に素晴らしい人たちだった。
ほとんどの人が、崇高な倫理観をもって、「ここまではやっていいけど、ここからはダメ」という基準を明確にもって、それらを共有していた。

現在、医療機関に戻り、経営企画に所属している。
医療機関で、金のことを口酸っぱく言うのは、おそらくTOPと財務と人事/総務と経営企画くらいだろう。

一緒に働いている人から「あの人は医療としての倫理観がなく、金・金・金だ」と思われているかもしれない。

そう思われても、自分の中では「違うよ」と言い切れる部分もある。それは、以下の3点で

  • 新卒で、医療の質の部署にいたこと
  • Big Data事業も、プライバシーに最大限配慮する形で、仕事をしていたこと
  • 公衆衛生の勉強をしたため、最後は地域(世界・国・都道府県・市町村)の健康に寄与したいこと

特に最後の地域(世界・国・都道府県・市町村)の健康に寄与したいことは、自分が医療にかかわる大義だ。
だからこそ今、経営企画という立場にいるからには、継続的に医療を提供できるstructureを構築する義務があると思っている。

医療に限らず、働くうえで、自分と同僚の倫理観というのはとても大切だと思うけど、
確かに医療の場合は、どうしても命とお金の天秤、みたいな構図になってしまいかねない。

そういう意味で、知人の言ってた「やっぱり大切なのは誰と働くか」に収束するのかもしれない。