働いていると、日々の業務に追われる。休日は休みたくなる。
朝もできることなら、寝ていたい。
そう、毎日必死に働いていると、自分の立っている場所がわからなくなり、どこに向かっているのかを忘れる。
時の流れは昔より早く感じ、嵐の日もあれば雨の日もある。たまの晴天には、なにも考えずに呑みに行ってしまう。
そうしていくうちに、夢の火種はどんどん小さくなる。
SNSをみると、みんな楽しそうにバーベキューをしている。山に登っている。海にいっている。クラブのパーティーも楽しそうだ。海外旅行なんていいね。
「今」を生きなければ、と焦り、もともとつけた火種が間違っていたのかと悩むこともある。
誰のために生きるのか。人に自慢したいために生きるのか?自分のプライドのために生きるのか。
夢はそんな周りの目を気にして抱いたものだったのか?
現実に押しつぶされそうになっても、今の自分を支えるのは、どうしても叶えたい夢があるからだ。
社会に出て気づいたのは、夢を持ち続けることの難しさである。叶えたいという気持ちをもって、努力することは難しい。多くの誘惑を断ち切らなければならない。それでも叶えたい夢がある。
流されたり、押しつぶされそうになったときこそ、一度立ち止まってみるといい。友人に、近況を報告しよう。親に会って、自分の小さな頃の話を聞いてみよう。自分の人生の転機になった本を開いてみよう。
まだ心の奥底の火種は消えてないはず。
絶やしてはいけないものがある。